医療法人七生会

ただいま工事中

各ページ左下のカットは、脳卒中、失語、右片麻痺の方の制作です。発症1年後、画材を用意されたことから突然描き出し、 現在までの3年ほどで、大判のスケッチブック6冊の分量になります。抽象的なイラストですが、一枚一枚が見るものの心を、感情(mood) を動かす、りっぱな芸術です。もとより、当初は機能の回復過程で、イメージを素朴に可視化したように見受けられますが、その後の変化変遷は 心の動き、喜びや、悲しみ、あるいは怒りや不安など感情の襞を織りなすかのような表現、その高い集中力と、なにもの にもとらわれない自由奔放な筆致、たぐいまれな線と色彩で見るものに迫ってきます。私には、音楽、とりわけそのリズムやグルーブ感と共通するものを感じます。基本、再生機能のない脳のハード面のダメージからの、高次脳機能というソフト面の恢復過程を示しているともいえるかと思いますが、それはまた、高次脳機能というシステムのポテンシャルの高さと、そのリハビリの重要性を教えてくれます。近日中にギャラリーとしてこのページ上で一部を公開する予定です